外観
甲府市北部のゆったりとした敷地に建てた住宅です。
お施主様は5年以上もかけて住宅展示場を見て周ったり、設計士を探したりしていたそうです。なかなか納得のいくところに出会えずにいた中、趣味であるカーレース仲間の Relax house のOさんの家を訪れたお施主様は、その場で私に電話を掛けてきてくださいました。後日私の事務所へ来ていただき、私の家に対する考え方や設計手法、職人集団とつくりあげる方法にご賛同いただき、この仕事をさせていただくこととなりました。
「プライバシーを守り・バリアフリーで、夏は涼しく、冬は暖かい家を・・・」
というご要望から、広い敷地を活かしたゆったりとした平面計画で室内と庭をつなぎ、よりゆったり感を味わっていただけるプランとしました。
また、70歳代のご両親のために玄関より客間・水まわりと連続して手すりをつけました。この手すりは紙粘土で試作品をつくり、実際に握っていただきながら「使いやすさとデザインの良さ」の両面を検討し、インテリアに合ったオリジナルを木工職人さんにつくってもらいました。
元々住んでいた家を取り壊さず車庫兼倉庫に改造したり、広い敷地の外構工事を行ったりと、約1年ほど現場へ通い詰めましたが、お施主様にもたいへん喜んでいただき、達成感の強い現場でした。