山梨県の設計事務所 T-BOX 塚越順治設計事務所 所長のブログ
WORKS更新しました。
- 2016年5月23日 12:42
久しぶりの更新ですもません。
ホームページのWORKS(今までの仕事)の3つの事例を追加いたしました。
1.森と陽だまりの家 : J.T-box
2.森と陽だまりの家 : E.T-box
3.リフォーム : SK邸古民家再生
ぜひ、ご覧ください。
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自邸 J.T-box 外観、風景
- 2014年7月19日 06:33
この場所に住宅を建てるとしたら
「風景の中にしっぽりとおさまっているやさしい佇まいな家」がいいなと以前から思っていました。
そこで、なるべく建物の高さを、おさえ屋根は軒を深く配置したシンプルな切妻の大屋根、外壁は北と東西の3方向は黒いツヤ消しのガリバリウム鋼板
南西のみ杉板の素地貼りで仕上げてあります。
今現在は黒と杉板の素地色、ベージュのツートンで杉の色がこの家を主張していますが、杉板は月日がたつとグレーぽい色に変わってくるので、5年、10年後にはもっとしっぽりとした風合いの家に変わって思い通りの佇まいの家となってくれると思います。
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自邸 J.T-box 暮らす住まいのオープン
- 2014年7月18日 16:32
また随分とご無沙汰しておりました。
実はこの度終の棲家となる我家を新築しました。
30年程前に団地住まいからスタートした私の住まいも中古の平屋住宅、3階建ての事務所兼住宅、そして終の棲家となる今回の家です。
夫婦二人でスタートし3人の子供と過ごし、そして子供たちが巣立ち、また夫婦二人の人生が始まりました。
そんなスタートにふさわしい家にできあがりました。
インドネシアのバリ島にあるウブド。そこは大自然に囲まれた神々が住むといわれる神秘的な場所です。
私はその場所が好きで何度か訪れているのですが朝は小鳥のさえずりで目覚め、日中は川のせせらぎの音が聞こえ、雨が振りそうになるとカエルの大合唱がはじまります。
何度訪れてもすごくリラックスでき、いつも活力のパワーをいっぱいもらって帰って来ます。
なぜかそこが、私には相性が良くとても心地よい場所なのです。
そして私の終の棲家となるこの家は裏山を背負い、道向には笛吹川が流れ南側には天気が良ければ富士山も眺められます。
この地が私にとって日本のウブドでした。
以前から年を重ねてから「この場所に家を建てられたらいいな」と思っていました。
その願いがかなったのです。
人間、強く願えば思いはかなうものかもしれませんね。
この家は夫婦二人で住むことを前提に計画し、薪ストーブのある読書部屋、庭を眺めて座る大きな椅子のあるリビング、木に囲まれた気持ちのいいベランダ。
私にとって居心地のいい場所がいっぱいあります。
以前ブログで紹介したJ.T_BOXが私の家です。
新築・リフォームをお考えで興味のある方は予約していただければ私達のすまいと暮らしをお案内します。
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設計スタッフ募集
- 2014年4月25日 14:26
設計業務スタッフとして勤められる方
20代から40代のパート、従業員を募集しております
・パート
時給 750円 から
時間 9:00 から 16:00
勤務 週 3 日以上
資格 普通免許、CAD・Excel の出来る方
経験者で資格は問いません
・従業員
給与 当社規定による
休日 日曜 祝日
時間 8:00 から 18:00
資格 普通免許、CAD・Excel の出来る方
経験者優遇
応募方法 下記の電話にてお問い合わせ下さい
TEL 0553‐23‐4361
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古民家再生プロジェクト ラスト
- 2010年12月30日 16:05
またまた大分ご無沙汰してしまいました。
先日、現場が無事完成いたしました。
私のほうからも、いろいろとお知らせしたいことがあったのですが、
終盤、現場に通い詰めになってしまい、また他の物件とも重なり、
少ない脳みそがいっぱいになってしまい、なかなかブログを書けませんでした。
いつもこんなんですが、、、、、、
現場からスタッフに電話をかけ「この部分の写真撮ってブログにしてくれ。」
と、指示を出すのが精一杯のとこでした。
それでもかなり詳細にお伝えできたのでは、と思います。
やく3ヶ月の工事でしたが、私自身もかなり勉強になり、現場の職人さんたちも
「とても楽しく、やりがいのある現場でした。最後の最後になるまでこの形になるとは
思いませんでした。」と口をそろえていっていただけました。
お施主さんも「大満足です。」と言っていただけ、私はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
お正月用のお餅を作っているお施主さんの幸せいっぱいの笑顔
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わかば保育園 現場日記7 エコ園舎 ソーラーシステム
- 2010年12月29日 16:10
先日12月17日に、ソーラーシステムの空気漏れ検査に行ってきました。
今回は園舎に設置するソーラーシステムの説明をしたいと思います。
2007年 地球温暖化防止京都会議で日本は、温室効果ガス6種をマイナス6%削減するように求められています。
このことをきっかけに現在国も県も市町村も、エコロジーを呼びかけECOがひとつのブームのようになっています。
エコロジーというと何か自然エネルギーを使って、電気代を節約して費用を浮かすという事をイメージしてしまうと思うのですが、
実際には現在の技術では初期費用に対して維持費用とのバランスが悪く、なかなかコスト回収ができない状況です。
行政がやたらと推奨している太陽光発電パネルも検討してみましたが、コスト,効率,メンテナンス等比較して
今回次世代ソーラーシステム「そよ風」を採用することになりました。
このシステムは簡単に説明すると、冬の陽だまりの中に置いてある車に乗った時
「うぁ、あったかい。」という経験をしたことがあると思います。
建物の屋根面も金属屋根ですと、日中太陽に当たっていると冬でも60℃?70℃位になり手で触れない程熱くなります。
その温まった空気を床下に移動させ、床下のコンクリートに蓄熱させると同時に建物の隅々にまでいきわたらせます。
建物の温度差が少なく快適な温熱環境となり、またエネルギーは空気を移動させるのに使う
ファンの電気代だけですから、最小限で済むというわけです。
システムの金額も太陽パネル等に比べると大変リーズナブルですし、
システム自体がすごくシンプルですので、メンテナンス等もほとんどかかりません。
最大の効果を引き出す為には、断熱や屋根の形状等設計上の工夫やテクニックが必要となり、
また建築的にも温まった空気を逃がさないよう、気密性も保持しなければなりません。
山梨は全国でも有数な日照時間の長い県です。この太陽の恵みを使わない手はないと思いました。
完成後、このシステムでどの位の効果があるのかまだ未知数のところもありますが
きっといい結果が出るのではと思っています。
煙幕を入れているところ
空気取り入れ口から煙が出ている
屋根から見た風景
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古民家再生プロジェクト3
- 2010年11月13日 07:34
スタッフのブログで現場の進捗状況をお知らせしていますが、やっと本体部分の骨組みまで
入れ替え作業が完了しました。
まず補強工事をしたうえで、重い瓦屋根の撤去工事、建物を軽くしてから2回に分けての基礎工事
屋根、外壁 補修、補強下地工事とかなり大変な作業が続き内部も、1階の補強 2階の柱、梁
入れ替え 縁側撤去、縁側再生 2階床撤去、一階の柱、梁入れ替えとややこしいんですけども、
作業手順を間違えると大変なことになってしまうので、慎重になおかつ大胆に行ってきました。
最後の1階の柱と梁入れ替え作業は、一番肝心で一番危険を伴う作業でした。
「やっとここまで無事たどりつけた。」 って感じです。
今後は、新しいものと古いものをうまくあわせて、外部の仕上げと内部の造作にはいっていきます。
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わかば保育園 現場日記 2
- 2010年11月 4日 10:59
今日は第5回目の定例打合せ会議に行ってきました。
現場では基礎の断熱工事が終了し、ソーラー部分以外の屋根を葺いています。
前回のブログでは大断面集成材工法の構造のお話を少しさせていただきましたので、
今回は防火性能を説明していこうと思います。
「木は火に弱い」と言う印象ありますが、実際には熱伝導率が低く、表面が燃えても内部までは、
火が届きにくい特性があります。
燃しろ計算というものを行い、構造上必要な大きさの柱や梁に、燃えて炭化する分を割り増しして
大きくしておきます。これにより万一の火災時には割り増しした部分が炭化して延焼を食い止める
はたらきをしてくれるわけです。
熱により曲がったり、溶けたりする金属よりも強度を保ち続けるわけですから、火災に対しても、
安心な工法と言えると思います。
また外部の仕上げ材は、屋根はもちろん不燃材の金属製で仕上げますが、
外壁は、駐車スペースがあり玄関口でもある北側と、園庭に面する南側は無垢の杉板張りとし、
隣地面に接する東、西面は延焼を考慮してガルバリュウム鋼板製がいへきにしてあります。
内部の仕上げについては、建築基準法と言う法律で規制があり、床面から1.2メートルまでの
壁は板張りで、それ以外の部分は不燃性の壁になります。
玄関ホールと広い遊戯室は、力強い木造の構造体がわかるように柱や梁が見えるように
デザインしてあります。
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わかば保育園 現場日記
- 2010年10月27日 16:55
昨日、定例の現場打合せに行ってきました。
現場では大工さんたちが屋根の下地板張る作業を行っていました。
先日のブログの中で皆さんは、「大きな園舎が木造で構造的に大丈夫なのか?」と疑問があるのでは
と書いておきましたが、今回はその説明を少し、しようかと思います。
私どもの事務所で提案し、現在建築中のわかば保育園 園舎は一般的に住宅等で採用している
在来工法と呼ばれている木造とは少し違います。
大断面集成材工法と言って鉄筋コンクリート造や鉄骨造と同じように構造計算を行い安全性を確認しており、
現在では県外の多くの地域で、学校や庁舎、駅舎、美術館などにも採用されている工法です。
もちろん保育園や幼稚園も年々採用されるケースが増えてきているようです。
柱やはりの材料は強度のある集成木材で予め頑固に作った鉄筋コンクリート造の基礎に、金属プレート
をボルトで固定しておき、工場で精度良く加工された柱をそのプレートに差込み太い金属製のピンを打ち込み
柱を固定します。木材と木材の接合部も金属プレートと金属ピンで強固に固定されます。
木造と言うよりは、組み立て方は鉄骨造に近い工法です。
柱の太さも一番細い柱で12cm×12cmですが15cm×15cm,20cm×20cm 、一番太い柱では30cm×30cm
にもなります。この工法のメリットは大きな空間に対して柱の位置を調整することができることです。
今回は天井の高さ6.5mで16m×7.2mの遊戯室の空間を真ん中に柱を立てずに実現できました。
もちろん、もっと大きな体育館のような空間も、真ん中に柱なしで作ることが可能です。
戸建ての住宅をはぶいて、現在木造で建てられている建物は、多くはありません。
「住宅以外の大きな建物で木造建築を建てるのは難しいのでは?」と思う方が多いのではと思います。
実際に建物を建てるためには、安全確保のために建築基準法という法律や、保育園の場合は設置基準
が定められています。これらの複雑な条件には当初私も、少し尻込みしてしまったのも事実です。
今まで木造の園舎が少なかったのも、この辺の実情もあったのではと思います。
しかし現在では、今回採用したこの大断面集成材工法という構造的にも安心できる木造工法もあり、
さまざまな規制も、設計上の工夫でクリアできると思います。
コスト面でも他の木造以外の工法よりも低く抑えることができました。
温もり、温かみがあり、そして何よりも安心できる構造の木造園舎は今後必ず増えてくるだろうと
私は思います。
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お宝の使い道
- 2010年10月23日 17:22
民家再生の現場も解体工事、サポート、基礎、屋根工事と着々と進んでいるようですが、
なんといっても古い建物を直しているので、いろいろな事がいっぺんにできず
思うようには、はかどりません。
工事の進捗状況はスタッフのブログでお伝えしておりますが、私も毎日現場に朝一番と、午後
も行き様子を見ています。これまでに、いろいろと古いお宝がでてきて 「さて、どこへどのように
再利用できるか? 利用できるものはなるたけ使い、元の家の面影も残しておきたい、でも
あまりコストがかかっても困る。」 となかなかむずかしいです。
実際は結構楽しみながらやっていますが、、、、、、
この障子 建具職人さんに見てもらうと 「今ではとてもこんな仕事できませんよ、すごく手がこんでいます。」
とのこと、これは何とか修復してどこかに使わねばならぬなー
この収納たんすも、無垢材でできておりなかなか古い風合いがでています。
オブジェのようにも使えそうですし、実際に収納家具としてよみがえらそうと思います。
この階段も無垢材でつくってあり、いい仕事がしてあります。
勾配がかなり急なので階段には使えず、さてどのようにして使うか?
ただいま検討中です お楽しみに。
わが事務所は、ただ今古道具屋さん状態です。
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