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わかば保育園 現場日記 2
- 2010年11月 4日 10:59
今日は第5回目の定例打合せ会議に行ってきました。
現場では基礎の断熱工事が終了し、ソーラー部分以外の屋根を葺いています。
前回のブログでは大断面集成材工法の構造のお話を少しさせていただきましたので、
今回は防火性能を説明していこうと思います。
「木は火に弱い」と言う印象ありますが、実際には熱伝導率が低く、表面が燃えても内部までは、
火が届きにくい特性があります。
燃しろ計算というものを行い、構造上必要な大きさの柱や梁に、燃えて炭化する分を割り増しして
大きくしておきます。これにより万一の火災時には割り増しした部分が炭化して延焼を食い止める
はたらきをしてくれるわけです。
熱により曲がったり、溶けたりする金属よりも強度を保ち続けるわけですから、火災に対しても、
安心な工法と言えると思います。
また外部の仕上げ材は、屋根はもちろん不燃材の金属製で仕上げますが、
外壁は、駐車スペースがあり玄関口でもある北側と、園庭に面する南側は無垢の杉板張りとし、
隣地面に接する東、西面は延焼を考慮してガルバリュウム鋼板製がいへきにしてあります。
内部の仕上げについては、建築基準法と言う法律で規制があり、床面から1.2メートルまでの
壁は板張りで、それ以外の部分は不燃性の壁になります。
玄関ホールと広い遊戯室は、力強い木造の構造体がわかるように柱や梁が見えるように
デザインしてあります。
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