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わかば保育園 現場日記7 エコ園舎 ソーラーシステム

  • 2010年12月29日 16:10

先日12月17日に、ソーラーシステムの空気漏れ検査に行ってきました。

今回は園舎に設置するソーラーシステムの説明をしたいと思います。

 

2007年 地球温暖化防止京都会議で日本は、温室効果ガス6種をマイナス6%削減するように求められています。

このことをきっかけに現在国も県も市町村も、エコロジーを呼びかけECOがひとつのブームのようになっています。

エコロジーというと何か自然エネルギーを使って、電気代を節約して費用を浮かすという事をイメージしてしまうと思うのですが、

実際には現在の技術では初期費用に対して維持費用とのバランスが悪く、なかなかコスト回収ができない状況です。

行政がやたらと推奨している太陽光発電パネルも検討してみましたが、コスト,効率,メンテナンス等比較して

今回次世代ソーラーシステム「そよ風」を採用することになりました。

このシステムは簡単に説明すると、冬の陽だまりの中に置いてある車に乗った時

「うぁ、あったかい。」という経験をしたことがあると思います。

建物の屋根面も金属屋根ですと、日中太陽に当たっていると冬でも60℃?70℃位になり手で触れない程熱くなります。

その温まった空気を床下に移動させ、床下のコンクリートに蓄熱させると同時に建物の隅々にまでいきわたらせます。

建物の温度差が少なく快適な温熱環境となり、またエネルギーは空気を移動させるのに使う

ファンの電気代だけですから、最小限で済むというわけです。

システムの金額も太陽パネル等に比べると大変リーズナブルですし、

システム自体がすごくシンプルですので、メンテナンス等もほとんどかかりません。

最大の効果を引き出す為には、断熱や屋根の形状等設計上の工夫やテクニックが必要となり、

また建築的にも温まった空気を逃がさないよう、気密性も保持しなければなりません。

山梨は全国でも有数な日照時間の長い県です。この太陽の恵みを使わない手はないと思いました。

完成後、このシステムでどの位の効果があるのかまだ未知数のところもありますが

きっといい結果が出るのではと思っています。

DSCF0666.jpg

煙幕を入れているところ

 

DSCF0669.jpg

空気取り入れ口から煙が出ている

 

DSCF0671.jpg

屋根から見た風景

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