私独自の家のつくり方 | なぜ工事もするようになったのか?新築・住宅・店舗のリフォーム、建築工事、設計 - 塚越順治設計事務所 (山梨県の設計事務所)| T-BOX

なぜ工事もするようになったのか?

お客様と二人三脚で創り上げる充実感

建築後写真1
建築後写真2

以前は、私の事務所で設計した建物を建築会社、工務店数社に見積もり合わせをしてもらい、工事を依頼していたのですが、金額面、技術面、仕上がり具合等どうしても納得のいく物はできませんでした。

ただ私は当時からできるだけ現場に出て、直接職人さん達と打合をするようにしていたので、徐々に私の仕事と相性の良い職人さん達と知り合えるようになりました。大工さん、塗装屋さん、建具職人、ステンドグラス職人さんと現場件数が増えるたびに、よい職人さんたちが私の回りに集まってきたのです。

設計段階でもその職人さん達に相談したり、アドバイスをいただくような仲になっていました。数多くの失敗も重ね、試行錯誤の中にいた私に、職人さん達の方から「これだけ回りに職人がいるんだから、塚越さんが直接指揮とった方が自分達もやりやすいよ」と言葉をかけてもらいました。

要するに、工事そのものを私の事務所でやるということなのです。これには正直驚きました。もちろん「それもありだな」と思う反面「実際できるだろうか?」という不安もありました。材料の発注から工程表の作成、職人さん達の手配、と全ては自分でまかなわなければならないのですから、大変な労力が必要になります。

 

七転八倒しながら、それでもこのかたちで仕事をするようになってから、12年が過ぎました。お客様と二人三脚の設計期間から始まり、思い描いたものがかたちとなり、完成引渡し、そしてその後のメンテナンスまで全て私が全責任を持ちながら進めていくのです。

 

もちろんすごく大変な作業ではあるけれど、何ものにもかえがたい満足と達成感があって私にとってこの仕事は、天職だなとつくづく実感しています。