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家具シリーズ: 2013年11月アーカイブ

家具シリーズ2 アルネ・ヴォッダー

みなさん こんにちは

設計見習の坂田です。

今日ご紹介する椅子はアルネ・ヴォッダーデザインの椅子です。

ダイニングチェアーとして使えますが、サイズが少々大きめですので

イジーチェアとしてくつろぐこともできると思われます。

現在では、希少で高価なチーク材をおしみなく使っており

肘かけもゆるいカーブがついていたりとてもこったつくりで、

とても座り心地のよい椅子です。
 

し.JPG

 

アルネ・ヴォッダーは、北欧家具四代巨匠(ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセン

フィン・ユール、アルネヤコブセン)と並び

1950/60年代で最も成功したデンマークの家具デザイナーの一人です。

実は、アルネ・ヴォッダーはデンマーク王立美術大学で教育を受けましたが、

同時期の在学生には世界的に有名な家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーと

ボーエ・モーエンセンがいました。さらに付け加えますとハンス・J・ウェグナーは

アルネヤコブセンの建築事務所で働いていたそうです。

同じ時期に、同じ場所で家具にもっとも大きな影響力を与えた人物がいるなんて

何か不思議な気がします。

アルネ・ヴォッダーのデザインした家具はワシントンのホワイトハウス、国際的な銀行、

大使館やホテル等、世界中に納められています。

そんな、飴色に焼けた椅子を間近にみると風格を感じます。

 

設計見習 坂田

 

 

 

家具シリーズ1 フィン・ユール

みなさん こんにちは

設計見習の坂田です。

当事務所のギャラリーに北欧デザインの巨匠 フィン・ユールの椅子が仲間入りしました。

フィン・ユール(デンマーク 1912?89)は椅子の世界四代巨匠の一人として数えられ、

イジーチェアNO45は世界一美しい椅子として知られています。今でこそ、この評価の高さですが、

当時、デンマークでは、その椅子の彫刻的フォルムは受け入れられず「ラケットに引っかかった

4つのオムレツ」と酷評を受けていたそうです。しかし、アメリカではそのフォルムの美しさが評価され

人気を博したそうです。それが、デンマークに伝わり評価されるようになったそうです。いわば、

人気の逆輸入です。しかし、次第にその人気は影をうすめ1984年頃までは、信じられない程の低価格で

取引されていたそうです。その時、もし大量に買っていた人はきっと今は億万長者になっていることで

しょう。

今回、当事務所に仲間入りしたフィンユールの椅子は、アームチェアNO-901です。

 

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フィンユールの椅子といえば、肘掛の有機的な3次元曲面が特徴ですが、アームチェアNO-901は

2次曲面の肘掛になっています。量産性を考えてのことだそうです。

 

け (4).JPG

 

といっても、肘掛と脚の接合部の官能的なくびれや、肘掛や脚の絶妙な曲線は

健在していて、フィンユールの椅子であることは一目瞭然です。

(私は、イジーチェアNO45よりも好きかも)

 

け (2).JPG

 

肘掛はローズウッドです。今ではワシントン条約で絶滅の危機に瀕した種に指定され

入手困難です。赤みかかった、光沢のある引き締まった質感と、この木目の美しさは絶品です。

 

け (3).JPG

 

また、フィンユールの椅子は うしろ姿も美しいことでも有名です。

 

椅子の裏をみても、どこを見ても、いっさいの妥協がなく細部がことごとく美しいです。

フィンユールマニアになりかけているかも......

 

設計見習 さかた

 

 

 

 

 

 

 

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