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家具シリーズの最近のブログ記事

美しい照明

こんにちは!! 設計見習 さかた です。

日ご紹介する照明は、ルイスポールセン社のPHシリーズのフロアースタンドです。

デザイナーは、近代照明の父、ポール・ヘニングセンです。

PHシリーズのPとHは名前の頭文字です。

ポール・ヘニングセンは、1894年、デンマークに生まれ

生涯において100種類以上のランプをデザインしたそうです。

彼の作る照明は、数学的に計算した反射板から明るく優しい光を集め、

優雅で美しいシェードのフォルムは見るものに感動と安らぎを与えてくれます。

このフロアースタンドも例外ではなく、インテリアのアクセントとして目を楽しませてくれます。

夕暮れ時に明かりを灯すと、窓越にやわらかい光をのぞかせ、みるものを魅了させます。



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桐タンス チェスト

こんにちは!!

設計見習の 坂田です。

今日は当事務所 製作の家具をご紹介します。

現在施工中のJ.T-boxの奥様より

「母、祖母、曽祖母 三代の桐タンスが実家にとってあり、それを使って、チェストをつくってほしい」

との依頼を受けました。

明治、大正、昭和の三時代につくられた、おそらく婚礼用だったと思われる

4棹の桐タンスは時間とともに色が濃くなり美しく老いた状態でした。

この古い桐タンスの抽斗だけを抜き出してパッチワークのように再構成しフレームと

上段の小抽斗は新たに白っぽいアッシュ材でつくりました。

引手や金物も鉄をたたいてつくってあるものや、真鍮製の飾り竿、味わいはあるものの

だいぶ錆びて傷んでいるものもあり、なるたけ状態の良いものを選び出して、錆を落とし磨いて

調整し取り付けてみました。抽斗を分解しサイズをなおしたり、削って修理してみると三世代の桐の

木がほとんど同じ色具合で仕上がっています。

また、明治時期と思われるものは、竹を使っていたり、手仕事で木と木の継手、組み方が

とても丁寧な仕事がてあります。

家具好きの所長が、「抽斗」への愛情のこもったオマージュのつもりでデザインした、「桐タンスチェスト」は

使い勝手はもちろん、眺めているだけでもなかなか愉しい家具によみがえりました。


三代わたってに受け継がれた桐タンスです。どの抽斗を使うのでしょうか?

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桐タンスチェストの図面です。 完成が楽しみです。

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ついに完成しました。 すばらしい仕上がりです。

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残った部品もなにかにつかえそうですね。

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設計見習 さかた


家具シリーズ3 スノーボール

みなさん こんにちは

設計見習の坂田です。

今日ご紹介するのは、照明です。空間をいろどる要素のなかでも照明、家具はなくて

はならない存在です。そして、それらが、美しければ美しいほどよりよい空間になるの

かもしれません。

今日ご紹介するルイス ポールセンのスノーボールは北欧照明を代表する名作にし

て、デザイン史にその名を刻みました。斬新で独特なフォルムのスリットから零れる

温かな光は、一度目にすると忘れられないほどの、優しい存在感を覚えさせて

くれます。

そして、スノーボールは美しいだけではなく、電球の光はすべてのシェード内面に同じ

角度であたり、グレアをまったく生じない機能もそなわっているそうです。

 

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そんなスノーボールですが、

ポール・ヘニングセンによってデザインされ、1924年の8枚シェードのランプを1958年に

リ・デザインして発表されました。その後、1983年に既製品化され、

世界中のあらゆる場所で、まるで芸術作品のような美しいペンダントは柔らかで

温かな光を放ち続けているそうです。

 

設計見習 さかた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家具シリーズ2 アルネ・ヴォッダー

みなさん こんにちは

設計見習の坂田です。

今日ご紹介する椅子はアルネ・ヴォッダーデザインの椅子です。

ダイニングチェアーとして使えますが、サイズが少々大きめですので

イジーチェアとしてくつろぐこともできると思われます。

現在では、希少で高価なチーク材をおしみなく使っており

肘かけもゆるいカーブがついていたりとてもこったつくりで、

とても座り心地のよい椅子です。
 

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アルネ・ヴォッダーは、北欧家具四代巨匠(ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセン

フィン・ユール、アルネヤコブセン)と並び

1950/60年代で最も成功したデンマークの家具デザイナーの一人です。

実は、アルネ・ヴォッダーはデンマーク王立美術大学で教育を受けましたが、

同時期の在学生には世界的に有名な家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーと

ボーエ・モーエンセンがいました。さらに付け加えますとハンス・J・ウェグナーは

アルネヤコブセンの建築事務所で働いていたそうです。

同じ時期に、同じ場所で家具にもっとも大きな影響力を与えた人物がいるなんて

何か不思議な気がします。

アルネ・ヴォッダーのデザインした家具はワシントンのホワイトハウス、国際的な銀行、

大使館やホテル等、世界中に納められています。

そんな、飴色に焼けた椅子を間近にみると風格を感じます。

 

設計見習 坂田

 

 

 

家具シリーズ1 フィン・ユール

みなさん こんにちは

設計見習の坂田です。

当事務所のギャラリーに北欧デザインの巨匠 フィン・ユールの椅子が仲間入りしました。

フィン・ユール(デンマーク 1912?89)は椅子の世界四代巨匠の一人として数えられ、

イジーチェアNO45は世界一美しい椅子として知られています。今でこそ、この評価の高さですが、

当時、デンマークでは、その椅子の彫刻的フォルムは受け入れられず「ラケットに引っかかった

4つのオムレツ」と酷評を受けていたそうです。しかし、アメリカではそのフォルムの美しさが評価され

人気を博したそうです。それが、デンマークに伝わり評価されるようになったそうです。いわば、

人気の逆輸入です。しかし、次第にその人気は影をうすめ1984年頃までは、信じられない程の低価格で

取引されていたそうです。その時、もし大量に買っていた人はきっと今は億万長者になっていることで

しょう。

今回、当事務所に仲間入りしたフィンユールの椅子は、アームチェアNO-901です。

 

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フィンユールの椅子といえば、肘掛の有機的な3次元曲面が特徴ですが、アームチェアNO-901は

2次曲面の肘掛になっています。量産性を考えてのことだそうです。

 

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といっても、肘掛と脚の接合部の官能的なくびれや、肘掛や脚の絶妙な曲線は

健在していて、フィンユールの椅子であることは一目瞭然です。

(私は、イジーチェアNO45よりも好きかも)

 

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肘掛はローズウッドです。今ではワシントン条約で絶滅の危機に瀕した種に指定され

入手困難です。赤みかかった、光沢のある引き締まった質感と、この木目の美しさは絶品です。

 

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また、フィンユールの椅子は うしろ姿も美しいことでも有名です。

 

椅子の裏をみても、どこを見ても、いっさいの妥協がなく細部がことごとく美しいです。

フィンユールマニアになりかけているかも......

 

設計見習 さかた

 

 

 

 

 

 

 

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